誕生日を迎えた
日本時間では。
20歳以来、日本で誕生日を迎えることができたのは去年だけ。
20歳はスペイン、21歳はウィーン、22歳は京都、23歳はロンドンで、歳を重ねている。
だいたい一人か、よくても二人。まあ、こういうものなのだろう。
22歳は激動の年だった。
ケンブリッジから帰ってきて、2年ぶりに日本で誕生日を迎え、どの大学院で、何を選考するのか悩み、
大学対抗交渉コンペティションに出場しながらフェーゲリン論文を2本書きあげ、
国際政治学者になることをやめて、社会人類学を LSE で勉強することになり、
卒業して、関西を離れる人々に最初のさよならを言った。
勉強やイベントに関わりながらも、はてなで働くことになり、
様々な仕事を経験させていただき、さまざまな人々と出会って、
ビジネスとスコレーの差について考え、はてなでなら生きていけるかもしれないと思った。
はてなを辞めて、 二回目のさよならを言って、ロンドンに来て、
また、新たな人々に出会おうとしている。
そんな安息日。
わたしは変わったのかもしれない
去年の日記を読み返すと、自分の饒舌なことに驚く。
私はこの一年で、政治学のディスクールを身体化することを忘れてしまったのかもしれない。それはよいことでもある。今から私は、人類学で同じことをしなければならないのだから。
けれども、もしディスクールの身体化が、身体のディスクール化でもあるとすれば、それはそのまま人類学の批判対象となる。
人類学は捩れた学問だ。
そして
明日、どうやって過ごそう…
一人で自らの誕生日を祝えるほど、 私は自分のことが好きでない、のだが。