Mail.app vs Entourage vs Thunderbird

どのメールソフトを使うべきか、それが問題だ

現在、どのメールソフトを利用するべきかで非常に迷っている。候補は三つ。マック標準のメールソフトである Mail.app、Microsoft Office 2008 に付属している Entourage 2008、そして最近新しいバージョンが正式にリリースされた Thunderbird 3 である。それぞれ一長一短があり、とても悩ましい。

Mail.app

Mac 標準。現在のバージョンは 4.2。

長所は色々ある。OS 標準なのでインターフェースもきれいで Mac-like だし、他のアプリケーションからメールを送るときも、だいたい起動するのはこれ。iCal との連携もスムーズに行えるし、安定している。開発スピードも信頼できるし、ディスコンもない。また、基本的な機能には劣るものの、様々なプラグインも出ている。代表的なものは MailTags で、ベーシックな機能としてはタグ付けはできないが、このプラグインを導入することで可能となる。

短所としては、やはり基本機能の少なさ。タギングができなかったり、Entourage にあるような「プロジェクト」機能もないので、あまり細やかな仕分けはできないかもしれない。

Entourage 2008

Microsoft Office 標準。現在のバージョンは 12.2.3。現在使っているのはこれ。

魅力的な機能は色々ある。まず第一に、PIM が統合されていること。メールからアドレス帳、カレンダー、To Do、すべてこれ一本ですむ。とても良いのは、「プロジェクト」機能。様々な仕事を、プロジェクトベースで、メールからファイルまですべて管理できる。最近、プロジェクト単位で動くことが多かったので、とても重宝している。iCal との Sync については、カレンダーは一本しか出せないので、iCal をフル活用することはできないが、出力することはできるので、それ経由で iPhone / iPod Touch との連携も可能。後、他の Office アプリケーションとの連携も抜群。

短所は、重いこと。ましにはなったけど、未だに Mac-like ではないこと。後は、プロジェクトが二つの Mac の間で同期できないこと。これは複数の Mac を使い分けている身としては結構痛い。あと、次のバージョンは Outlook になるらしい。

Thunderbird 3

最近出た新しいバージョンの ThunderbirdMozilla 製でオープンソース

このバージョンで大きくインターフェースが変わって、様々な改良が施された。他の二つにないものは、第一にタブ機能。様々なメールを一つのウィンドウで開くことができる。また、検索機能もオリジナルで、Spotlight との連携も確保しつつ、わかりやすいものを提供している。一度使ってみるとやみつきになるかも。以前よりも一気に Mac-like になったし、現段階では一番魅力的かもしれない。タギングも可能で、Add-ons も豊富。現在はバージョンアップしたばかりなので対応物は少ないが、これから増えるであろう。

しかし短所としては、開発のスピードが遅いこと、IMAP の挙動が少しおかしいこと、それから、iCal との連携が未知数であること。これはもう少し調べてみないとわからない。Lightning 経由でするべきなのかな?

総評

現在は Mail.app からの乗り換えでしばらく Entourage を利用しているが、こうやって考えてみると、Thunderbird が一番のように思えてくる。きちんと整理した上で使ってあげれば、この新しいバージョンの Thunderbird ならかなり良いものになるかもしれない。乗り換えてみて、しばらく使ってみようかな。