倫敦に冬が来た

倫敦の冬は寒く、暗く、長い。

先週までは10℃〜15℃あった気温が、今週からは5℃〜10℃になった。近々0℃〜5℃になるのだろう。夏は15℃〜20℃と過ごしやすいのだが、冬はいかんせん、寒い上に日が出るのが8時、沈むのは4時。夏目漱石も鬱になるはずである。やることと言えば引きこもって本を読むくらいしかできない。

昨日は9時頃に強烈な眠気が来て耐えられずに眠ってしまった。起きると5時半。8時間睡眠で痛く健康なのだが、少し健康すぎる気がする。

先日あった政治人類学のセミナーで、『社会は防衛しなければならない』について話したら、講師は「私はそれを読んだことがない」というのでおったまげた。フーコー的人類学も何もあったものではない。その講師一人の責任では勿論無いのだが、政治人類学におけるフーコーの扱いには大いに不満である。とりあえずフーコーって言ってりゃ良いってもんじゃねえぞ!Governmentality しか読んでないんじゃねえか!毛細的権力について語るならノルベルト・エリアスの権力論も援用しろ!

そんなんなんで最近は修論フーコーやるのも面白いかなと考えている。「人類学におけるフーコー権力論の受容と課題」みたいな題で。おいこれ使えるかも知れんな!

あとおまえらルフォール読め。政治人類学者は政治理論を無視しすぎ。エスノグラフィは重要だけど偏重しすぎるのはよくないぞ!

みたいな話。こういう話はどんどん論文にしていったらいいんだよね。もの申す人に自由は与えられるのであった。英国社会は怖いですね。では失敬。