猛暑日が続く

8月になった。私は京都に帰ってきて、日本を発つ準備を始める。

毎年のことだが、夏になると私の読書量は圧倒的に減る。何かを読まんとして書を開くことはあっても、幾つかの言葉をすくい上げただけで、読書体験は終わってしまう。

思えば子供の頃からそうだった。この季節、私は家に引きこもってごろごろしてばかりで、活動的になるでもなく、かといって家にいて何か生産的なことをするでもなく、じっと夏が終わるのを待っている。

夏は美しいが、その美しさは耐え難い。